働きながら英語を独学したいけどどうやってやればいいの?
そもそも社会人が独学で英語をマスターできるの?
英語を独学しているけど挫折しそう…
結論から述べます!社会人でも独学で英語はできるようになります!
私は、幼少期に英会話を習った経験も海外滞在歴もなく、大学入学時のTOEICは300点台。
英語はもちろん話せないし、聞き取りすらできない。
こんな状態の私が英語の独学を始めたのは20歳の時。
大学が理系だったため授業数も多く、大学院に進学した私は研究や論文執筆でも時間が取られてました。
その後、就職し、働きながら英語の独学を継続。
結果、私は英検1級・TOEIC905点・TOEFL iBT 100点を達成し、英語が話せるようになりました。
国際学会を英語で乗り切ったり、仕事で通訳をしたり、海外出張を担当したり。
ランゲージエクスチェンジアプリで外国人の友人ができれば、zoomで色々なことを英語で話します。
もちろん私の英語力はまだまだ完璧ではないですが、こうしたコミュニケーションで苦労することはほとんどありません。
ただもちろん、ここまで来るのは簡単ではありませんでした。
「自分には英語の才能がない」と何度も挫折しかけました…
社会人の英語独学の酸いも甘いも知り尽くしていると言っても過言ではない私が、今日は社会人が独学で英語を話せるようになる方法をお伝えします。
英語をマスターするためには、英語スクールや英語コーチングに高いお金を払う必要もなければ、留学も必要ありません。
英語は国内で、働きながら、独学でできるようになるのです。
ただし、正しい学習法を継続させできれば…
今日はそんな「社会人のための正しい独学法」を、継続する秘訣も含めて完全公開しちゃいます!
私は、過去数千名の方の英語指導に関わってきた経験があります。子供から大人、シニア世代の方まで、生徒の年齢は様々。レベルもビギナーから英検1級レベルまで幅広く指導してきました。
そうした経験からお伝えする「社会人のための独学法」は、「私にしにかできない方法」ではなく、「誰でも工夫一つで取り組める方法」になっています。
是非、最後までお読みいだき、独学で英語をマスターしちゃいましょう!
今回の「社会人が独学で英語をマスターする方法」を読むメリット
- 社会人が英語独学で挫折しない方法がわかる!
- 「自分の独学方法は正しいのだろうか…」という迷いがなくなり、英語独学の指針が手に入る!
- 社会人が英語独学を成功させるためのマインドセット(考え方)がわかる!
岡山 太|独学英語コーチ
- 20歳から独学で英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 100点を達成し英語が話せるように
- 子供から社会人、シニア世代まで幅広い英語指導の経験
- 小学生で英検準1級・中学生で英検1級合格などの指導実績
- 株式会社明光ネットワークジャパンにて、生徒数千名を輩出した英語スクールの事業責任者などを歴任
社会人の英語独学で失敗しないためには?
社会人の英語独学は、どうして失敗してしまうのでしょうか?
例えば、もしあなたが以下のような状態であれば、独学で英語を上達させていくのは難しいかもしれません…
社会人の英語独学が失敗しやすい人
- 「英語が話せるようになりたい」という漠然とした目標しかない人
- 「とりあえず英語は文法の復習から」と、文法教材ばかりやっている人
- 1日の中で、具体的にどの時間に何の学習をするのか決めていない人
なぜこうした社会人の方は、英語独学では失敗してしまうのでしょうか?
これからお伝えする社会人の英語独学の具体的ポイントを読めば、その理由がわかるはずです!
社会人が独学で英語をマスターするための7つの黄金法則!
ここから、社会人が働きながら独学で英語をマスターするためのポイントを7つ、説明してきます!
どれも欠かせない大切なポイントなので、しっかり内容を把握してもらえると嬉しいです!
「英語」の勉強の前に、「英語の勉強の仕方」を勉強する
私は英語の独学を始める際、「英語」の勉強ではなく、「英語の勉強の仕方」を勉強しました。
これ、意外にやる人が少ないです。
例えばあなたは、以下のような英語学習法をご存知ですか?
社会人が独学で英語をマスターするために必要な英語学習法(一部)
- シャドーイング
- ディクテーション
- 音読
- リードアンドルックアップ
- 瞬間英作文
- 即興スピーチ
- 多読
- 多聴
なんとなく英語は文法からやればいいのかなと思ってたけど…
確かに私たちは、学校で文法中心の英語学習を教えられてきました。
だから多くの社会人が、英語の独学を検討するとき、「英語はまずは文法からなのかな」となんとなく考えてしまいます。
でも、そんな文法中心の英語学習を散々やってきた私たち日本人は、果たして英語ができるようになったのでしょうか?
じゃあ、英会話?
英会話も、答えではありません。
英会話スクールは30年以上前から日本に存在し、今や山のようにあります。
それで日本人の英語力は上がりましたか?
残念ながら上がっていません。
つまり、学校で受けたきた文法中心の英語学習も、「とりあえず英会話」という考え方も、決して英語が話せるようになる方法ではないのです。
まずはこうした事実を冷静に把握し、いきなり「英語」の勉強を始める前に、まずは「英語の勉強の仕方」を勉強しましょう。
それが社会人が英語独学を成功させるポイントです。
先ほどお伝えした英語学習法含め、独学で英語を伸ばすための学習法は当ブログでも色々とご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
「英語の勉強」を始める前に、「英語の勉強の仕方」を勉強する!
毎日の生活の中で、英語の勉強ができる隙間時間を明確にする
英語の勉強の仕方をある程度把握できたら、次は「そうした学習にいつ取り組むのか」を明確にしていきます。
つまり、英語の勉強時間をまず確保してしまうのです。
じゃあ私は、英語の勉強のためにいつもより1時間早起きします!
あ、それ、挫折しやすいです…
この時、英語の勉強のために早起きや夜更かしをしようとするのは、日々お仕事でお疲れの社会人にとっては挫折のもとです。
なので、隙間時間を活用していきます。例えば以下のような時間です。
社会人が英語の独学で活用できる隙間時間
- 朝、身支度をしている間の時間
- 朝食を食べている間の時間
- お手洗い休憩の時間
- 自宅から最寄り駅まで歩いている間の時間
- 出勤途中の電車の時間
- 駅から会社まで歩いている間の時間
- ランチ中の時間
- 帰宅中の電車の中および徒歩時間
- 入浴中の時間
- 夕食を食べている間の時間
- 寝る前、ベッドの上でゴロゴロする時間
こうした時間は全て、英語の独学で活用できます!
まずは上記のように、1日の中で「耳」と「口」が暇している時間を全て洗い出してみましょう!
そして、それぞれ何分の時間が確保できるかもメモしておきます。
歩いている時間も勉強できるの?
実はできるんです!その方法をこれから説明しますね。
「ながら勉強」でできる勉強は全て「ながら」で行う
「英語の勉強は机の上でするもの。」
そんな考えを持っていませんか?
学生時代はそれでもよかったかもしれません。けど、忙しい社会人にとってはこうした考え方も英語独学挫折の原因となります。
英語の独学は、「ながら勉強」でできる勉強は全て「ながら」で行うのが鉄則です!
私も、働きながら独学で英語が話せるまでの勉強では、机に向かう時間よりも「ながら勉強」の時間のほうが圧倒的に多かったです!
では、先ほど洗い出した1日あたりの隙間時間でどんな学習ができるかを考えてみましょう。
社会人が隙間時間を活用して英語を独学する方法の例
- 朝、身支度をしている間の時間にPodcastで英語のラジオを流し聞きする(30分)
- 朝食を食べている間の時間もPodcastで英語のラジオを流し聞きする(15分)
- お手洗い休憩の際は、スマホで英語の絵本か洋書を読んで気分転換(1日合計10分〜20分)
- 自宅から最寄り駅まで歩いている間の時間は英語音声をシャドーイングする(20分)
- 出勤途中の電車の時間は英単語を覚える(30分)
- 駅から会社まで歩いている間の時間は目に入るものを全て英語で言う独り言の練習(15分)
- 1人でランチする時はPodcastで英語のラジオをリスニングする(20分)
- 残りの昼休みはシャドーイング教材の精読を行う(20分)
- 帰宅中の電車の中ではシャドーイング教材の精聴を行う(30分)
- 帰宅中の徒歩時間は英語音声をシャドーイングする(20分)
- 入浴中の時間は今日あった出来事とそれに対する自分の感想を英語で独り言(20分)
- 夕食を食べている間の時間はPodcastで英語のラジオを流し聞きする(30分)
- 寝る前、ベッドの上でゴロゴロしながら文法書を読みつつ瞬間英作文練習をする(20分)
さて、これで1日どれくらいの学習時間を確保できていると思いますか?
なんと、約4.8時間です!!
一方、机に向かって勉強している時間は「ゼロ」です。
机に全く向かわず、耳や口が暇している隙間時間をフル活用できれば「ながら勉強」だけで1日約4.8時間もの学習時間が確保できてしまうのです。
英語を独学する利点は、「ながら勉強でできることが多い」ことです。これが数学の勉強だったらそうはいきません。
口や耳さえ暇していれば、どんな時間も英語の勉強時間として活用できるのです。
そして「ながら勉強」のいいところは、モチベーションがいらないことです。
机に向かって勉強するって、気が重くなりませんか?
英語の勉強しないと…!
でもなぁ、今日疲れてるし…
また今日もサボってしまった…
こうした問答を繰り返していく中で、多くの社会人が英語の独学を挫折してしまいます。
しかし「ながら勉強」だとどうでしょう。
「電車に乗ったら単語帳を開く」「家を出たらイヤホンをつけて英語音声を再生する」
これだけです。
毎日行う動作の中に英語のながら勉強を組み込んでしまえば、モチベーションも強い意志もいりません。
ただ淡々と、毎日、生活するだけで英語を独学していけるのです。
「ながら勉強」でできる勉強は全て「ながら」で行う!
英語の技能バランスを意識して学習計画を組み立てる
以下の図を見てみてください。
上図は、英語11技能図と言います。
これは、著名な応用言語学者であるPaul Nationの学習理論*1や、成功した多くの英語学習者が行っていた学習法の研究*2、および科学的な英語習得法*3を参考にしながら、私自身の独学および多くの英語指導経験から考案した英語学習理論です。
*1 Nation, P. (2007). The four strands. Innovation in Language Learning and Teaching, 1(1), 2-13
*2 「より良い外国語学習法を求めて」竹内理【著】
*3 「英語学習論, スピーキングと総合力」青谷正妥【著】
例えば、「発音」「単語」「文法」はベーシックスキルです。この3つの技能は全ての土台となります。
その他の学習は以下の2つの軸で分類していきます。
英語11技能図は以下の2つの軸から分類する
1)インテンシブ(Intensive) / エクステンシブ(Extensive)
- インテンシブ|少ない量の英語を緻密に学習する
- エクステンシブ|大量の英語を大まかに学習する
2)インプット(Input) / アウトプット(Output)
- インプット|リスニング&リーディング
- アウトプット|スピーキング&ライティング
つまり、2 x 2 = 4象限で分類できるわけです。
英語11技能図の4象限
- インテンシブ x インプット|精確に聴いたり読んだりする学習(精聴・精読)
- インテンシブ x アウトプット|精確に話したり書いたりする学習(精話・精書)
- エクステンシブ x インプット|大量に聴いたり読んだりする学習(多聴・多読)
- エクステンシブ x アウトプット|大量に話したり書いたりする学習(多話・多書)
ベーシックスキル3技能と、1象限各2技能ずつの合計11技能をバランスよく学習していくこと。これが社会人が独学で英語をマスターしていくための鉄則の1つです。
では、先ほど洗い出した「ながら勉強」でできる学習を、英語11技能図に照らし合わせてマッピングしてみましょう。
上図からわかるように、先ほど適当に隙間時間に当て込んでいった「ながら勉強」は、実は英語11技能バランスが保たれるようにデザインされていたわけです。
なぜなら、独学で英語をマスターするためには技能バランスが命だからです。
そして、英語学習に偏りがないかを評価し、バランスを改善していくために利用できるのがこの英語11技能図なのです。
あなたの今の英語独学を、先ほどの英語11技能図にマッピングしてみてください。そして、偏りがないかをチェックしてましょう。
ちなみに日本人学習者が陥りがちなのは以下のような状態です。
これは、とにかく文法と精読ばかりな人。
日本の受験勉強の延長で独学してしまっている例です。これだと残念ながら「知識」は増えても英語はできるようにはなりません。
こちらは、とにかくオンライン英会話だけやりまくる人。
オンライン英会話は「多く話す(多話)」学習ではありますが、一方で前提となるインプットが確保できず、「簡単なフレーズでしか話せない」といった頭打ちがすぐにやってきます。
つまり両者とも、英語の学習バランスが悪いのです。
独学で重要なのは、自分の英語学習バランスを客観的に分析すること。あなたがあなた自身の英語コーチになる必要があるわけです。
そのために活用できるのが英語11技能図です。
こうした科学的根拠のある基準を使って自分の英語学習のバランスを客観的に分析し、必要に合わせて改善を繰り返していきましょう。
英語11技能図に照らし合わせて自身の英語学習バランスを分析し、より良いバランスに向けて改善を繰り返す!
英語4技能資格試験(特に英検)を活用してネクストステップを明確にする
さて、社会人が独学で英語をマスターするためには、自分自身の英語学習を客観的に分析し、改善し続けることが重要だとお話ししました。
その点からも強くお勧めするのが、英語試験を活用することです。
なぜ資格試験を活用する必要があるの?
英語を独学する多くの社会人が「英語が話せるようになりたい」と願っているはずです。
では、ここで質問です。
「英語が話せるようになりたい」というのは、具体的にどういう状態を指してますか?どのぐらいのレベルですか?
旅行に行った時に困らないレベルでしょうか?それでも仕事でも困らないレベルでしょうか?
よく「日常会話ぐらいは…」という声を聞きますが、日常会話というのはジャンルも多岐に渡ります。必要な語彙も、話せる話題の範囲も非常に広いスピーキング力が必要だったりします。
日常会話って、そんなに難しいレベルだったんだ…
もちろん、日常会話レベルの英語を独学でマスターすることも可能です。
しかし、私がここで言いたいのは、「英語が話せるようになりたい」という目標は実は非常に曖昧でわかりづらいということです。
こうして、目標が曖昧なため英語独学に励む社会人は迷子になっていきます。
英語が話せるようになりたいと独学を続けているけど、本当にこれでいいのだろうか…
英会話を1年以上続けているけど、本当に話せるようになっているのかな…
こうした疑問が膨らみすぎると、人は挫折してしまうわけです。
だから英語の資格試験を活用します。
資格試験を受けることで、次なる目標が明確になります。
また、今のあなたの現在地点(英語レベル)も客観的に明確になります。
つまり、英語資格試験は英語独学者が歩み続けるための大切な指標となるのです。
英語資格試験の中でも、私がオススメするのが「英検」です。
社会人なら普通、TOEICじゃないの?
そんなことありません。英検を受験する社会人の方も多くいますし、私自身も英検を使って独学で英語力を高めてきました(TOEICは英検1級に合格した際になんとなく受けてみて905点が取れました)。
なぜ英検がオススメなの?
なぜなら英検は、級別で資格試験の難易度が異なるからです。
級 | 目安レベル | 目安TOEIC点数 | こんな社会人にオススメ! |
---|---|---|---|
5級 | 中学初級程度 | 300点以下 | 中学生の頃から、英語は見るのも嫌で全く勉強してこなかった人 |
4級 | 中学中級程度 | 300点以下 | 中学生の頃から、英語は見るのも嫌で全く勉強してこなかった人 |
3級 | 中学卒業程度 | 300点以下 | 中学の基礎的な文法はある程度覚えている人 |
準2級 | 高校中級程度 | 300~400点 | 学校の定期試験はそれなりに勉強したけど大学受験では英語の勉強をしなかった人 |
2級 | 高校卒業程度 | 400~600点 | 大学受験で英語をある程度勉強した人 |
準1級 | 大学中級程度 | 600~800点 | 大学受験時代、英語が得意だった人 |
1級 | 大学上級程度 | 800〜900点 | 学生時代に英検準1級に合格し、その後も英語の勉強を続けている人 |
英語を効率的に伸ばすためには、自分の今の英語レベルよりも少しだけ高いレベルで学習をする必要があります。
その点、級別に難易度が異なる英検は自分に合ったレベルが選択しやすいのです。
例えば、もしあなたの今の英語レベルが3級程度なら、次は準2級合格を目標に勉強をすればいいわけです。
そして英検準2級に合格したら次は2級を目指して独学を続ける。
こうして少しずつ、段階的に教材難易度を上げていくことができます。
英検は教材が豊富なのも社会人が独学で活用しやすい理由ですね!
一方でTOEICは、テスト難易度が一つしかありません。
つまり、TOEIC満点を目指す人も、300点しか取れない人も、同じ試験を受けるのです。
これだと、「TOEICの問題は難しすぎて手も足もでない」もしくは「簡単に感じる問題が多い」という状態に陥りやすく、学習効率が上がっていかないのです。
もう一つの理由が、英検は4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)全てを伸ばさないと合格できないこと。
英語11技能図、覚えていますか?
英語力を効率的に伸ばしていくためには英語11技能全体のバランスをより良く学習してく必要があると話しました。
つまり、4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)もバランス良く伸ばして方が効率がいいのです。
英検は4技能試験なので、合格のためには4技能を全て伸ばしていく必要があります。そのため英検合格へのモチベーションは、自然と技能バランスをより良く保ってくれるわけです。
一方、TOEICはどうでしょうか。
確かにTOEICも、スピーキング&ライティングを評価する「TOEIC Speaking&Writing Tests」があります。
しかし、周りのTOEIC学習者を見渡してみてください。ほとんどの人がリスニングとリーディングのみTOEICテストで得点を競い合っていませんか?
こうした環境だと、どうしてもスピーキングやライティングの学習を後回しにしがちです。
結果、「TOEICの点数は900点オーバーなのに英語はほとんど話せない」といった状態に陥ってしまうわけですね…
そうした点からも、私は英検の活用をオススメするわけです。
英語の独学で迷子にならないためにも英語試験を活用する!特に英検がオススメ!
「成果」よりも「日々の学習プロセス」に意識を向けて、自己肯定感を上げる
いくら正しい英語学習を知っていようとも、いくらバランス良く英語学習を計画しようとも、継続しないともちろん英語力は伸びていきません。
日本人が英語を習得するために必要な学習時間は最低でも3,000時間と言われています。
一方で、学校の英語の授業で確保できる時間は1,000時間程度。つまり残り2,000時間足りないわけです。
では、1週間に1回、英会話に1時間通っているとしましょう。一方、家では全く勉強しないとします。
このペースだと2,000時間の確保に約40年かかります。
40年はいくらなんでも時間かかりすぎ…
でも知らずにこうしたペースで英語を勉強している人ってかなり多いんですよね…
つまり、英会話だけだと英語学習バランスが偏りすぎて結局英語ができるようにならないばかりか、週1回通うだけではそもそも学習時間が全く足りないわけです。
そうした意味からも、英語の独学は継続が重要です。
では、継続のポイントは?
先ほどお伝えした通り、「ながら勉強」でできる勉強は全て「ながら」で行うことも、継続のしやすさにつながります。
もう一つのポイントは、「成果」よりも「日々の学習プロセス」に意識を向けることです。
どういうことでしょうか。下の図を見てください。
多くの人が、上図のように勉強すればするほど、右肩上がりに英語力が順調に伸びると思っています。
けど、実はそうではないのです。
実は、英語というのは上図のように、停滞期と覚醒期を繰り返しながら伸びていきます。
ある時急に、「あれ?なんか英語が聞こえるようになってきた気がする!」「あれ?英語が口からスムーズに出るようになった!」と今のレベルから次の段階へと覚醒するのです。
そしてまた、停滞する。これの繰り返しなのです。
しかし多くの人は、英語が停滞期と覚醒期を繰り返しながら伸びていくことを知りません。だから停滞期に成果を焦りすぎてしまい、「なんでこんなに勉強しているのに英語ができるようにならないの?」「自分には英語の才能がないんだ…」と挫折してしまうのです。
だから私は、英語を独学している方にこうお伝えします。
成果を焦るのではなく、英語学習を継続している自分のことを常に褒め称えてあげてください!
英語は停滞期が必ずあります。というか、むしろ、ほぼ停滞期です。
その停滞期を「普通」だと思って、それでも毎日コツコツ、学習を継続できるか。ここに全てが懸かっているわけです。
だからこそ、成果ではなく「今日も英語の学習ができた!」というプロセスに意識を向けて、自分自身を全肯定してあげてください。
学習法が正しければ、嫌でも英語力は覚醒していきますよ。
イチローのこの名言は、英語独学においても真理なのです。
「成果」よりも「日々の学習プロセス」に意識を向けて自己肯定感を上げ、英語の独学を継続する!
「魔法の英語教材」「魔法の英語サービス」そんなものはないと心得る!
巷には本当に多くの英語教材、英語サービスが溢れかえってますよね。
本屋に行けば大量の英語教材。SNSを開けば次から次へと現れる新しい英語学習アプリ。youtubeを開けば色々な人が色々な英語学習法を叫んでます(私もその1人ですが…)。
英会話スクール、オンライン英会話、英語コーチング。
こうした英語教材や英語サービスに出会ったとき、もしあなたが次のように思ったら、「あ、自分騙されている」と思ってください。
この英語教材(英語サービス)「さえ」あれば、大丈夫だ!
「これさえあれば英語ペラペラになれる」といった魔法の方法は残念がらありません…
どんな英語教材も、それを使って英語が伸びるかはどうかは学習者側(つまり、あなた)のリテラシーにかかっています。
つまり、魔法の英語教材があるから英語が伸びるのではないのです。その英語教材を使い倒すことができるリテラシーの高い英語学習者がいるから、英語力が伸びるのです。
英語サービスも同じです。いかなる英語サービスも、単なる教材です。オンライン英会話、英会話スクール、英語コーチング、全て然りです。
もしあなたがそうしたサービスを使う際、「これだけやっていれば大丈夫だ」とか、「ここに通ってさえいれば大丈夫だ」と安心してしまったら、自ら学ぶ姿勢を失うことになります。
こうした依存した態度だと、英語は伸びません。
時にカモられて無駄金を払う羽目になります。実は私も、「2週間でネイティブ脳になれる」といった教材に無駄金を払った経験があります…
英語を独学で伸ばすためには、あなたが主役である必要があります。どんな英語教材も、どんな英語スクールも、あなたという主役を引き立たせる道具でしかないのです。
道具なら、依存するのではなく、使い倒しましょう。
決して騙されることなく、依存することなく、自立した英語独学者として、自由に英語力を伸ばしていきましょう。
英語独学者としてのリテラシーを高め、自立した態度で学習を進めていく!
社会人は独学だからこそ、英語が伸びていく。
いかがでしたでしょうか。
今日は、社会人が独学で英語をマスターする方法を説明してきました。
私自身、英語独学で苦労してきた経験があるので、パッション持って書きました!全ての独学者に英語をマスターしてほしいからです。
究極的には、誰もが最後は独学で英語を伸ばすことになります。
優れた英語独学者になりましょう。
たとえ英会話スクールに通っていたとしても、それを教材として使いこなしているのであれば、その人は優れた英語独学者と言えます。
それに、一生スクールや英語コーチングのお世話になることはないはずです。いつの日かはそこから離れ、自ら学ぶタイミングがやってきます。
つまり、究極的には英語は独学でしか習得できないとも言えると思います。
英語独学は、自由です。
時間に拘束されることもなければ、他の人に進度を合わせる必要もありません。
スクールであればカリキュラムに縛られますが、独学であれば自分自身で自分のカリキュラムを変幻自在に作り変えていけます。どこまで、限界なく、英語力を伸ばしていけるわけです。
私自身、独学で英語をここまで伸ばしてこれたのは、こうした「自由」があったからだと思います。
あなたも自由に、自分に合った学習スタイルを作り、限界なく英語力を伸ばしていきましょう。
その際、ぜひ今日お話しした内容を参考にしてみてください。
英語は独学でも話せるようになります!自分を信じて、一歩一歩焦らず、楽しみながら進んでいってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!