英語が話せるようにならない…
英語を理解するのに時間がかかる…
そんなふうに悩んでいませんか?
それ、「和訳グセ」のせいかもしれません!
和訳グセとは、頭の中でいちいち和訳しながら英語を理解しようとしてしまうクセのこと。
私たちは、日本の英語教育で散々和訳させられましたよね。
正しく和訳をできたらマルがもらえて、和訳できないとバツをくらう。
そのため私たちの頭の中には「英語は和訳して理解するもの」「和訳ができれば英語ができる」という思い込みがこびりついてしまっているのです。
しかし、英語ができる人はいちいち和訳しません。
英語を英語のまま理解し、英語を英語のまま表現する。
これが英語ができる人の頭の中で起こっていることです。
でも、どうやってできるようになるの?
英語を英語のまま理解できるようになるための学習法があります。
今日はそんなお話。
その名も「イメージ音読」です。
音読とは、英文を声に出して読む学習法。
その際に、頭の中で和訳をするのか、イメージを動かすのかで大きく学習効果が変わってきます。
イメージを動かすってどういうこと?
そんな疑問が生まれたなら、ぜひこの記事を読んでみてください!
- 英語ができる人の頭の中がどうなっているのかがわかる!
- 和訳ではなく、英語を英語のまま理解するのがどういうことかわかる!
- イメージ中心の学習法である「イメージ音読」のやり方がわかる!
ふとし|英語ナビゲーター
- 20歳から「ながら独学」を極め、働きながら英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 100点を達成し英語が話せるように
- 子どもから大人、初学者から英検1級レベルまで指導歴あり
- 株式会社明光ネットワークジャパンにて、生徒数千人を輩出した英語スクールの事業責任者などを歴任
- 趣味は英語で読書。二児の父
英語を和訳しながら音読するのはあまりにもったいない
音読とは、英文を声に出しながら読んでいく学習法。
非常に効果のある学習法のひとつです。
私もほぼ毎日、英語を音読してますよ!
ただ、音読をするとき、あなたの頭の中がどうなっているか?
それひとつで、音読の学習効果を大きく変えてしまいます。
さて、ひとつ質問です。
あなたは英文を読む時、次のうちどちらですか?
- 和訳をしながら英語を理解しようとしている
- 和訳はせずに英語を英語のまま理解しようとしている
和訳しないと英語は理解できないでしょ…
そう思っても無理はありません。
なぜなら私たちには、日本の英語教育によって「和訳グセ」が染み付いてしまっているからです。
でも、英語ができる人はいちいち和訳してません。英語を英語のまま理解し、表現できます。
たとえば、以下の英文を読んでみてください。
There is an apple on the table.
この時、あなたの頭の中は、以下のようになっていませんか?
和訳で英語を理解しようとする人の頭の中
- 「There is ~」は「〜がある」って意味だよなぁ
- 「apple」は「リンゴ」
- 「on」は「〜の上」って意味だっけ?
- 「table」は「テーブル」だから…
- えーと、これを文にすると、「テーブルの上にリンゴがある」って意味か!
もしあなたの頭の中が上記のように日本語だらけになってしまうなら、それは和訳グセがついてしまっている証拠。
この和訳グセを取り除いていかないと、英語はできるようになりません。
では、英語を英語のまま理解できる人の頭の中では何が起きてるのでしょうか?
英語を英語のまま理解できる人の頭の中
There is an apple on the table.
英語ができる人は上のようなイメージがパッと思い浮かびます。
そう、英語ができる人は「和訳」ではなく「イメージ」で英語を理解しているわけです。
英語を和訳する人とイメージする人、どんな違いがあるのか表にしてみました。
英語を… | 和訳する人 | イメージする人 |
---|---|---|
リスニング | 音声についていけない | 和訳するから瞬間的に理解できる |
リーディング | 和訳するから疲れる | スラスラ楽しめる |
スピーキング | 流暢性が低く、表現が不自然 | 速く、ナチュラル |
その差は歴然ですよね。
私も英語をイメージで理解できるようになってから劇的に英語力が上がりました!
では、イメージで英語を理解できるようにするためにはどうすればいいのでしょうか?
和訳ではなく「イメージしながら」英語を繰り返し音読しよう
和訳ではなくイメージで英語を理解するために必要な学習法。
それが「イメージ音読」です。
イメージ音読のやり方は以下の通りです。
イメージ音読のやり方
- 音声は聞かずに
- 文頭からゆっくりとテキストを音読しながら
- 頭の中でイメージを動かす
「イメージを動かす」と言われてもよくわからない…
そんなあなたにオススメの英語教材がありますよ!
イメージで英語を理解するためにオススメなのが「Oxford Reading Tree」
イメージ音読をするなら「Oxford Reading Tree(ORT)」がオススメです。
Oxford Reading Tree(ORT)がオススメの理由
- イラストがついているためイメージしやすい
- とても簡単な英語レベルから始められる
- アプリを使えばシリーズ300冊全てが月1,000円程度で読み放題
「英語を和訳ではなくイメージで理解しましょう」といきなり言われても今ひとつピンと来ないかもしれません。
でもORTであればイラストが付いています。
イラストを使いながら音読することで「イメージで英語を理解する」ことが体感しやすいのでオススメです。
ORCを使った「イメージ音読」のやり方
ここからはORT300冊が読み放題のOxford Reading Club(ORC)アプリを使った「イメージ音読」のやり方を説明します。
ORCを使っていない人も、イメージを使って英語を理解するのがどういうことなのかよくわかると思います。ぜひ読んでみてください。
ORCには無料期間があります。
無料期間で読める「Hide and Seek」を選択しましょう。
イメージ音読はORCの「Read」を使います。
Readではイラストと英文が表示されます。
英文を文頭からゆっくりと音読していきましょう。
ゆっくり音読しながら、イラストを用いてイメージを頭の中で動かしていきます。
ここからは普段私が、どういった意識でイメージしているのかを解説していきますね!
「Can you」まで音読しながら以下のようにイメージ!
- このフレーズを話しているのはKipper(箱の中に隠れいていた金髪の男の子)
- Kipperにとっての「you」は「Kipper以外の3人」のこと
- だから、Kipperから3人に向かって意識が向かっているのをイメージする(イラスト中の赤い矢印)
「see」を音読しながら以下のようにイメージ!
3人がKipperを「see」している視線をイメージする(イラスト中の赤い矢印)
「me?」を音読しながら以下のようにイメージ!
- Kipperが自分自身に意識を向けているのをイメージする
- クエッションマーク「?」をイメージする
このように、「英文」と「イラスト上のイメージ」を直接結びつけながら行うのが「ORTを使ったイメージ音読」です。
そうすることで、日本語を介さずにイラストから直接、英語の意味を理解していけるわけです。
ポイントは、文頭からゆっくりとイメージを動かしながら音読をしていくことです!イメージできるスピードで音読してみましょう。
実際にORTを使ってイメージ音読をしてみよう
音読をしながらどのようにイメージを動かすのか、わかりましたでしょうか?
ではここからは、あなた自身で実際にイメージ音読をやってみましょう。
イラストを見ながら上図の赤線を引いた英文、
Yes, we can see you.
を実際にイメージしながら音読してみてください。
まるで動画を観ているかのように、イラスト上でイメージを動かしながらゆっくりと音読してみてくださいね。
自分なりにイメージ音読ができたら、私のイメージと比べてみましょう!👇
「Yes, we can see you.」の私のイメージ
「Yes, we」まで音読しながら以下のようにイメージ!
- このフレーズを話しているのは立っている子どもたち3人
- その3人が首を縦に振ってうなずいている様子をイメージする
「can see」を音読しながら以下のようにイメージ!
3人がKipper(金髪の男の子)を「see」している視線をイメージする
「you.」を音読しながら以下のようにイメージ!
3人がKipper(金髪の男の子)に意識を向けている様子をイメージする
いかがでしたか?しっかりイメージを動かしながら音読できていましたか?
イメージ音読のポイント
イメージ音読をする際のポイントが2つあります。
イメージに厳密な正解を求めすぎない
ふとしさんのイメージが私のイメージと違いました。どっちが正解ですか?
「can」の正しいイメージを教えてください
イメージ音読をしながら、あなたはそんなふうに思ったかもしれません。
結論から言うと、イメージには厳密な正解を求めないでください。あなたなりにイメージができていればそれでOKです。
もちろん「We can see you.」と音読しながら「3人が空を飛んでいる様子をイメージしました!」はダメですよ(笑)それでは単なる妄想です。
ただ、あなたと私のイメージを比べた時、「ある程度同じイメージは共有できていたよね」ということであれば、それでいいのです。
だって、言葉とはそういうものだからです。
例えば…
昨日、私は薄暗い夜道を歩いていました。その道はとても不気味でした。
という言葉を聞いた時、あなたのイメージする「夜道」と私のイメージする「夜道」は厳密には違うはずです。
私のイメージする夜道とは深い森に向かう田舎道かもしれません。一方であなたのイメージする夜道とは街灯が少ない市街地の道かもしれません。
あなたと私のイメージは、厳密には違う。でも、だいたい合っている。
この「だいたい合っている」という曖昧な状態で成り立つのがコミュニケーションなわけです。(これは英語でも日本語でも同じです)
もし私が、「あなたの言っている夜道は私のイメージと違います!」といちいち細かく指摘していたらコミュニケーションは成立しないわけです。
私たちは学校の英語教育で、小さなミスひとつひとつにバツをもらっていたと思います。そうした経験から、イメージに対しても厳密な正解を求めがちです。
しかしイメージ音読でそこまで厳密に正解を求めてしまうと、逆に学習効率が下がってしまう。
むしろ「私にとっては『can』はこんなイメージかなぁ」と、あなたなりのイメージを楽しむぐらいでいいのです。
正しい発音でスラスラ音読できないならまずは「テキストシャドーイング」を行う
もしあなたがイメージ音読をしていて、
あれ、この単語はなんて発音するんだろう…
スラスラと音読できない…
そんな風にうまくいかないのであれば、それは「テキストシャドーイング」の練習が足りません。
イメージ音読は「音声なしでもスラスラと発音できる英文」で取り組むべき学習法です。
そうじゃないと、発音に気を取られてイメージどころでは無くなってしまうからです。
もしうまく発音できないのであれば、以下の記事を参考にまずはテキストシャドーイングに取り組みましょう。
そしてスラスラと発音できるようになってからイメージ音読に再度挑戦してみましょう。
イメージ音読のゴール
イメージ音読に取り組む時、必ず以下のゴールを意識して取り組んでみましょう。
イメージ音読のゴール
- 文頭から順に
- 和訳や日本語思考をせずに
- まるで動画を観ているようにイメージを動かしながら
- スラスラと音読ができる
「スラスラ」とは、途中でつっかえたり、ゴニョゴニョとごまかしたりしないで音読ができることを意味しています。
どの学習に取り組むうえでもゴールを意識するのはとても大切です。意識して取り組んでみてください。
イメージ音読のやり方まとめ
今日お話しした「イメージ音読のやり方のまとめ」です。
やり方がわからなくなってしまったら、以下を見直しながら取り組んでみてください。
イメージ音読のやり方
- 音声は聞かずに
- 文頭からゆっくりとテキストを音読しながら
- 頭の中でイメージを動かす
イメージ音読のポイント
- イメージに厳密な正解を求めすぎない
- スラスラと発音できない場合は「テキストシャドーイング」に取り組んでから再度挑戦する
※テキストシャドーイングのやり方は以下の記事を参考に。
イメージ音読のゴール
- 文頭から順に
- 和訳や日本語思考をせずに
- まるで動画を観ているようにイメージを動かしながら
- スラスラと音読ができる
英語は和訳じゃなくてイメージ!
私が英語学習をサポートするとき、誰に対しても口酸っぱくお聞きするのが…
ちゃんとイメージできてますか?和訳で終わってませんか?
この質問です。
それぐらい、英語を学ぶうえでイメージが大切なのです!
これはあなたが英語学習を進めるうえで合言葉にしてほしいぐらいです。それぐらい大切なことだから。
英語を聞く時もイメージ、読む時もイメージ、文法を学ぶ時も、単語を覚える時も、英語を話す時も、常にイメージです。
日本語を介して英語を運用している限り、英語はできるようにはなりません。
「英語はイメージで理解し、表現する」
それができるようになると、英語がどんどん楽しくなります。
英語を英語のまま理解し、感動できるようになる。
心や思考が動いたら、それが直接英語となって口から出てくる。
この感覚を体感し始めたら、もうあなたは英語にハマっているはずです。
もちろんいきなり完璧にイメージはできません。
なぜなら私たちの頭には、和訳グセがビッタリとこびりついているからです。
そうした和訳グセから抜け出て、イメージで英語を理解し表現できるようになるために必要なのが、「イメージ中心の学習法」なのです。
そして今日お伝えした「イメージ音読」もそのひとつです。
ぜひ「英語は和訳じゃなくてイメージ」という合言葉を忘れずに、イメージ音読に取り組んでみてください。
焦らず、コツコツ楽しみながら続ければ、英語をイメージでつかめるようになる日が必ずやってきますよ。
そうは言ってもイメージ音読のやり方がいまいちわからない…
自分の英語学習でいつも悩んでしまうから専門家に相談したい…
そうしたお悩みがあればぜひ、ライフスタイル型英語スクール「リフイングリッシュ」にご相談ください。
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英語が話せるようになるためには、
- 和訳ではなくイメージ中心で学習する
- 文法中心ではなく英語11技能バランス良く学習する
- 英語を勉強するのではなく生活に組み込む
- 短期成果を焦るのではなく、コツコツ継続できるマインドセット(考え方)を身につける
この4つを意識して、あなたに合ったライフスタイルを作っていくことが大切です。
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今日お伝えしたイメージ音読にも取り組みながら、あなたに合ったライフスタイルをぜひ一緒に作っていきましょう!