シャドーイングのやり方がわからない…
シャドーイングを続けているけどやり方が合っているか不安…
学習効果がとても高いシャドーイング。
けどやり方がわからずに迷っている方がとっても多いのも事実です。
私とシャドーイングの出会いは約15年前。
英語が全く話せなかった20歳の時、「英語が話せるようになりたい!」と決意し、私は英語学習法を探究し始めました。
そしてシャドーイングに出会い、かれこれ15年もシャドーイングを続けています。
今では英検1級・TOEIC900点・TOEFL iBT 100点を達成し、英語も話せるようなりました。
これはシャドーイングのおかげと断言できます。
もしシャドーイングがなかったら、私は英語が話せるようにはなっていません!
しかしこのシャドーイング…
実はとても難しい学習法です!
なぜならシャドーイングは「音」「発音」「意味」の3つを同時に扱う学習法だから(後ほど詳しく解説します)
私は過去、数千名以上の英語学習者をサポートしてきました。
その過程で、多くの生徒さんのシャドーイングを見てきました。
その経験から言えるのは、効果の出ないシャドーイングのやり方に陥ってしまう人があまりに多い…
どうすればシャドーイングの効果を上げることができるのか?
私自身の約15年のシャドーイング歴、そして10年近く英語教育に携わってきた経験を結集させた「シャドーイングのやり方」を発明できないものか…
そんな探究によって生まれたのが、今日お伝えする「ステップ式シャドーイング」です。
このステップ式シャドーイングはマスターしてしまえばあなたの英語学習を支える最高のパートナーになってくれます。
事実、全く英語が話せなかった頃から、話せるようになった今でも、私はほぼ毎日シャドーイングをしています。
今日はシャドーイングのやり方に悩むあなたのために、「ステップ式シャドーイング」のやり方を解説したいと思います!
ぜひ、最後まで読んでみてください。
- シャドーイングのやり方でもう迷わない!
- シャドーイングの学習効果が上がる!
- シャドーイング歴15年・独学英検1級保持者の実演動画付き!
ふとし|英語ナビゲーター
- 20歳から「ながら独学」を極め、英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 100点を達成し英語が話せるように
- 子どもから大人、初学者から英検1級レベルまで指導歴あり
- 株式会社明光ネットワークジャパンにて、生徒数千人を輩出した英語スクールの事業責任者などを歴任
- 趣味は英語で読書。二児の父
一般的なシャドーイングのやり方
そもそも「シャドーイング」を始めて聞きました…
そんな方のために、一般的なシャドーイングのやり方を解説しておきます。
この後、ステップ別でやり方を詳しく解説しますのでここではざっくりお話ししますね。
シャドーイングの「シャドー」とは、「影」という意味。
あなたが歩くと「影」はあなたの後ろをずっとついてきますよね。
あなたから少しだけ遅れて、近すぎすぎず、離れすぎず…
シャドーイングでは、あなたが「影」となります。
では誰の影になるのか?
それは「英語音声」です。
英語の音声が再生されたら、まるで「影」のようについていって少しだけ遅れて発音する。
なるで「影」のように英語音声に近すぎすぎず、離れすぎず、少し遅れて発音する。
これがシャドーイングのやり方です!
実際に私が実演したシャドーイング動画も載せておきますね!
このシャドーイングのやり方では効果が出ない…
シャドーイングのやり方、わかりました!早速やってみます!
と、意気込みたくなるのもわかりますが、もう少しだけお待ちを…
なぜならこの一般的なシャドーイングのやり方だとあまり効果が出ないからです。
私自身、約15年シャドーイングを継続してきて、また多くの生徒さんのシャドーイングを見てきた経験から言えることがあります。
それは、効果の出ないシャドーイングには共通の特徴があるということ。
例えば、以下のようなシャドーイング。
効果が出ない「間違った」シャドーイングのやり方
- 音を聞き取ろうとする意識なくシャドーイングを続けている
- 間違った発音でシャドーイングを続けている
- 意味がわからない英文でシャドーイングを続けている
- シャドーイング中、ただボーッとしてたり、頭で和訳している
ではなぜ、こうした間違ったシャドーイングのやり方に陥ってしまうのか?
それは、「いきなり完璧なシャドーイングを目指しているから」です。
いきなり完璧なシャドーイングを目指したらなんでいけないの?
その理由をこれから詳しく解説していきますね!
シャドーイングのやり方で押さえるべき「音」「発音」「意味」の3要素
シャドーイングのやり方は、「影」のように英語音声についていって少し遅れて発音をすること。
言葉にするとこれだけですが、実はシャドーイング中、あなたの脳はとっても大変な作業をしているのです。
ではシャドーイング中、あなたの脳の中では何が起きているのでしょうか?
シャドーイング中、脳は「音」を聞いている
シャドーイングは英語音声を聞きながら行う学習法。
だからもちろん、あなたの脳は英語の「音」を聞き取ろうとしています。
「この音はこう言っているな…」「ここの音は聞き取れないぞ…」
そんな風にあなたの脳は必死に英語の音を聞き取ろうとしているわけです。
シャドーイング中、脳は「発音」しようとしている
シャドーイングは英語音声から少しだけ遅れて発音する学習法。
つまりあなたの「脳」は発音しようとしています。
「ここはこういう風に発音しよう…」「ここの発音がうまくできないな…」
そんな風にあなたの脳は英語を正しく発音しようと必死に活動しているわけです。
シャドーイング中、脳は「意味」を理解しようとしている
ひとつ質問です。
全く意味のわからない英文をひたすらシャドーイングし続けて、英語が伸びると思いますか?
残念ながらそれはあり得ません。
例えば…
あなたはアラビア語を学びたいとします。
でもあなたはアラビア語の単語をひとつも知りません。
文法もわかりません。文字の読み方すらわかりません。
それでもあなたはひたすらアラビア語音声をシャドーイングしています。何を言っているのかは全くわからないけど、ひたすら口真似…
それでアラビア語、できるようになりますか?
ならないですよね。
これだとお経と同じです…
だからシャドーイングでは「意味」もしっかり理解する必要があります。
つまり正しいシャドーイングができているなら、あなたの脳は「意味」も理解しようとしているのです。
3要素全てをいきなりシャドーイングしようとすると脳はパンクしてしまう!
シャドーイング中、あなたの脳は「音」「発音」「意味」の3つを同時に処理しています。
これは脳にとっては大変なことなのです…
ましてや英語は私たちにとって外国語。慣れていません。
そんな英語でいきなりシャドーイングを完璧にやろうとするとどうなると思いますか?
脳がパンクしてしまうのです。
そうなるとどれも中途半端になってしまう…
「音」は意識しているけど「意味」は中途半端…
「意味」はわかっているけど「発音」は適当…
そんな状態に陥ってしまう。
結果として、先ほど話した「間違ったシャドーイングのやり方」に陥ってしまうわけです。
効果が出ない「間違った」シャドーイングのやり方
- 「音を聞き取ろう」する意識なくシャドーイングを続けている
- 間違った発音でシャドーイングを続けている
- 意味がわからない英文でシャドーイングを続けている
- シャドーイング中、ただボーッとしてたり、頭で和訳している
じゃあどうすればいいの?
そのための「ステップ式シャドーイング」です!
シャドーイングのやり方をステップ別に解説!
シャドーイングは「音」「発音」「意味」を同時に扱う難易度の高い学習法。
いきなり全てを処理しようとするとあなたの脳はパンクし、間違ったやり方に陥ってしまいます。
ではどうすればいいのか?
シャドーイングはステップに分ける
これです。
このコンセプトで考案されたのがステップ式シャドーイングです。
ステップ式シャドーイングは以下6つのステップで構成されています。
ステップ式シャドーイングのやり方
このステップでシャドーイングに取り組めば、間違ったやり方に陥ることはありません。
結果としてシャドーイングの学習効果を大きく上げることができるのです!
ここからステップひとつずつ解説していきますね!
ステップ1|リスニング
ステップ式シャドーイング目次
- リスニング(👈今ここ)
- テキストシャドーイング
- イメージ音読
- イメージシャドーイング
- なる速音読
- リードアンドルックアップ
最初のステップは「リスニング」です。
ここではシャドーイングの最初の構成要素である「音」に集中します。
以下がやり方です。
上記のやり方で、「聞き取れない音」を意識にのぼらせることがリスニングの狙いです。
より詳しい「リスニングのやり方」を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください
ステップ2|テキストシャドーイング
ステップ式シャドーイング目次
- リスニング
- テキストシャドーイング(👈今ここ)
- イメージ音読
- イメージシャドーイング
- なる速音読
- リードアンドルックアップ
ステップ1のリスニングで「聞き取れない音」を意識にのぼらせたら、次は「テキストシャドーイング」に移ります。
テキストシャドーイングのやり方
- 文字(テキスト)を見ながら
- 音声を聞きながら
- 音声から少しだけ遅れて
- 音声をマネて発音する
テキストシャドーイングのポイント
- 「正しい音」と「文字」を結びつける意識で行う
- 「意味」は考えなくてOK
- 英語音声をできる限りモノマネする
テキストシャドーイングのゴール
- 音声と同じスピードで
- 音声と同じ発音で
- 音声から少し遅れて
- スラスラとシャドーイングができる
より詳しい「テキストシャドーイングのやり方」を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
ステップ1のリスニングとステップ2のテキストシャドーイングは、主に「音」に意識を向けた学習でした。
次のステップからは、これに「意味」が加わっていきます。
ステップ3|イメージ音読
ステップ式シャドーイング目次
- リスニング
- テキストシャドーイング
- イメージ音読(👈今ここ)
- イメージシャドーイング
- なる速音読
- リードアンドルックアップ
ここからは「意味」を扱っていきます。
ただし「意味」と言っても和訳ではありません。
これは英語ができるようになるためには絶対に欠かせないポイントです。
たとえば、以下の英文を読んでみてください。
There is an apple on the table.
この時、あなたの頭の中は、以下のようになっていませんか?
和訳で英語を理解しようとする人の頭の中
- 「There is ~」は「〜がある」って意味だよなぁ
- 「apple」は「リンゴ」
- 「on」は「〜の上」って意味だっけ?
- 「table」は「テーブル」だから…
- えーと、これを文にすると、「テーブルの上にリンゴがある」って意味か!
もしあなたの頭の中が上記のように日本語だらけになってしまうなら、それは和訳グセがついてしまっている証拠。
この和訳グセを取り除いていかないと、英語はできるようになりません。
では、英語を英語のまま理解できる人の頭の中では何が起きてるのでしょうか?
英語を英語のまま理解できる人の頭の中
There is an apple on the table.
英語ができる人は上のようなイメージがパッと思い浮かびます。
そう、英語ができる人は「和訳」ではなく「イメージ」で英語を理解しているわけです。
私も英語をイメージで理解できるようになってから劇的に英語力が上がりました!
では、イメージで英語を理解できるようにするためにはどうすればいいのでしょうか?
それを可能にするための学習法が「イメージ音読」です。
イメージ音読のやり方
- 音声は聞かずに
- 文頭からゆっくりとテキストを音読しながら
- 頭の中でイメージを動かす
イメージ音読のポイント
- イメージに厳密な正解を求めすぎない
- スラスラと発音できない場合は「テキストシャドーイング」に取り組んでから再度挑戦する
イメージ音読のゴール
- 文頭から順に
- 和訳や日本語思考をせずに
- まるで動画を観ているようにイメージを動かしながら
- スラスラと音読ができる
「イメージの仕方」や「イメージ音読のやり方」についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
ステップ4|イメージシャドーイング
ステップ式シャドーイング目次
- リスニング
- テキストシャドーイング
- イメージ音読
- イメージシャドーイング(👈今ここ)
- なる速音読
- リードアンドルックアップ
「音」に意識を向けながら「発音」したテキストシャドーイング。
そして、「意味(イメージ)」に意識を向けて行ったイメージ音読。
これから行うイメージシャドーイングでは、「音」「発音」「意味(イメージ)」全てに意識を向けてシャドーイングを行っていきます。
これがシャドーイングの完成形と言えます!
イメージシャドーイングのやり方
- 文字(テキスト)は見ないで
- 音声だけを頼りに
- イメージを頭の中で動かしながら
- 音声をマネして
- 音声から少しだけ遅れて発音する
イメージシャドーイングのゴール
- 音声と同じスピードで
- 音声と同じ発音で
- 音声から少し遅れて
- まるで動画を観ているようにイメージを動かしながら
- スラスラとシャドーイングができる
より詳しい「イメージシャドーイングのやり方」を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
イメージシャドーイングでインプット学習は完成
イメージシャドーイングまででインプット学習は完了です。
イメージシャドーイングまででも十分に英語力は上がっていきます。
特に、「リスニング」「リーディング」「発音」が向上していくでしょう。
ただここで終わってしまうのはもったいない…
あと2つステップを加えることで、シャドーイングをスピーキング学習にまで引き上げることができます。
「なる速音読」と「リードアンドルックアップ」でスピーキング力もUP!
独学で英語は話せるようなりますか?
結論から話すと、独学で英語は話せるようになります。
ただしそのために必要なのが「口の自動化」です。
口の自動化とは、頭で考えなくとも勝手に英語が口から出てくる状態。
私たちも日本語であれば、口は自動化されていますよね。
日本語での「口の自動化」の例
- 熱いものを触ったら「あちっ!!」と叫ぶ
- 眠くなったら「眠いなぁ」とつぶやく
- イラっとしたら「はぁ!?」と声が出る
このように勝手に口から言葉が出てくる。
ただ英語だとこうはいきませんよね。
単語を思い出そうとしたり、文法を考えたり、頭を使ってなんとか英語を絞り出す状態。
残念ながらこの状態では、英語は話せるようにはなりません。
なぜなら「口の自動化」ができていないからです。
英語でも勝手に言葉が口から出てくる「口の自動化」状態を作っていく。
そのために行うのが残り2つのステップ、「なる速音読」と「リードアンドルックアップ」です。
この2ステップを加えることでシャドーイングをアウトプット(特にスピーキング)学習まで引き上げることができるのです。
ステップ5|なる速音読
ステップ式シャドーイング目次
- リスニング
- テキストシャドーイング
- イメージ音読
- イメージシャドーイング
- なる速音読(👈今ここ)
- リードアンドルックアップ
なる速音読のやり方
- できるだけ速いスピードで
- 文字(テキスト)を見ながら音読する
- 音読できたら少しだけスピードを上げる
- またできたら更に音読スピードを上げる
- これを「口が自動化」するまで繰り返す
なる速音読のゴール
- 明瞭に発音できる「なる速スピード」で
- かつイメージができる「なる速スピード」で
- スラスラと口が自動化した状態で音読ができる
「なる速音読のやり方」や「口の自動化」についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
ステップ6|リードアンドルックアップ
ステップ式シャドーイング目次
- リスニング
- テキストシャドーイング
- イメージ音読
- イメージシャドーイング
- なる速音読
- リードアンドルックアップ(👈今ここ)
「なる速音読」で英語を口に馴染ませたら、最後「リードアンドルックアップ」を行いましょう。
リードアンドルックアップとは、英語表記すると「Read & Look up」。
‘Read’とは文字通り、「読む」ということ。
そして‘Look up’とは「顔を上げる」という意味です。
リードアンドルックアップとはこの、「読む」と「顔を上げる」を英文1文ずつ、交互に繰り返していく学習法です。
リードアンドルックアップのやり方
- 英文を1文だけ繰り返し音読する
- 顔を上げて口で覚えた英文を言ってみる
- 言えたら次の英文に移る
- ①〜③を繰り返す
- 全ての英文でリードアンドルックアップしたら完了
リードアンドルックアップのゴール
- 1文ずつ
- イメージしながら
- スラスラと口が自動化した状態で
- リードアンドルックアップできること
「リードアンドルックアップのやり方」をより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
ステップ式シャドーイングまとめ
最後、ここまでお伝えしてきたステップ式シャドーイングについてまとめておきます。
ステップ式シャドーイングのやり方
シャドーイングはやり方ひとつで大きく変わる
いかがでしたでしょうか。
このステップ式シャドーイングは、私が長年取り組んできた英語学習探究の結集です。
一つひとつのステップに、色々な工夫やコンセプトが詰まっています。
あなたもステップ式シャドーイングに取り組むことで、色々な気づきが生まれてくると思います。
そしてその気づきを活かして自分なりにステップ式シャドーイングを工夫してみる。
この「工夫」が英語学習ではとっても大切です。
私もシャドーイングは常に工夫しています。15年経っても未だ探究中です。
もしかしたらこのステップ式シャドーイングもまた更なる改良が行われるかもしれません。
更に効果的なやり方が見つかったらまた共有しますね!
あなたもぜひステップ式シャドーイングに取り組み、自分なりのシャドーイング法を確立してみてください。
ステップ式シャドーイングをやってみたけどわからないことがある…
自分に合ったシャドーイング教材を教えて欲しい…
シャドーイングをついサボってしまう…
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もちろん、今日お伝えしたステップ式シャドーイングにも取り組んでいきますよ。
あなたに合った英語ライフスタイルを一緒に作っていきましょう!